ひのえまたのかりゅうどとおこぜのやまのかみ
檜枝岐の狩人とおこぜの山の神
国内
未確認生物
- どんな話か
- 檜枝岐の狩人が朝ごとに拝み、獲物や安産で助力不助力が分かれたと語られる山の神の言い伝え。
- 細部
檜枝岐村の狩人たちは、山の神を篤く敬ってきた。狩り小屋にこもる間は毎朝欠かさず水を浴びて身を清め、十二大明神や大山祇命などの名でも呼ばれる十二様に祈りを捧げてから山へ入る。この神は醜い女神だと伝えられ、獲物に恵まれない時には懐からおこぜの顔をのぞかせ、その醜い姿を見せて機嫌をとりながら熊を授けてくれるよう頼んだという。祖先にまつわる話もあり、出産に苦しんでいた女神のそばを、千頭の鹿を追っていたあおば猟師は素通りしてしまったが、後から通りかかったさるま猟師は親身に世話をしてやった。
その日、さるま猟師には獲物があったのに対し、あおば猟師は追っていた千頭の鹿をすっかり見失ってしまったと語り継がれている。木地を挽く山人たちも山に入る際にはまつりたてと称して山の神を祭り、山小屋でばんでい餅をこしらえ、串に刺して焼き味噌をつけて供えたという。
- 広まり方
- 1964年刊『福島県史』第23巻民俗1所収、岩崎敏夫・和田文夫・山口弥一郎「会津檜枝岐村民俗誌」の狩猟・木地屋の各項にまたがって記録されている。
- 地域
- 福島県檜枝岐村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ