まつやましのやまんばあらいかえしのいかり
松山市のヤマンバ洗い返しの怒り
国内
未確認生物
- どんな話か
- 膳や食器を貸してくれた山の女で、きれいに洗って返すと激しく腹を立てたという。
- 細部
- 山中にヤマンバが住んでおり、村で婚礼などの寄合があるときには、そこまで出向いて膳や食器を借りるのが習わしだった。ただし返却には作法があり、食べ残しが一切ないほど念入りに洗って返すと、ひどく機嫌を損ねたという。あるとき大水が出てヤマンバの住まいが流されてしまい、村の者たちは小さな祠を建ててその霊を祀った。貸し借りの関係が壊れた後に祭祀へ移行する筋立てで、恐れの対象を隣人として扱ってきた土地の感覚が表れている。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』所収、佐々木正興「伊予の妖怪変化」と、1983年の『愛媛県史』所収の同著者による憑きもの・妖怪伝承の記述に見える。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ