やまいぬ
山犬
国内
未確認生物
- どんな話か
- 死者の知らせに出た帰り道で山犬に送られた体験と、転ぶと食いつかれるため油断してはいけないという心得の話。
- 細部
- 大正の初め頃のことだという。ある人が村で死者が出た知らせのために出かけ、その帰り道、山の中で後ろから一匹の山犬がついてくるのに気づいた。もし途中で転んでしまえば食われてしまうと聞いていたので、決して慌てず落ち着いた足取りで歩き続けたという。村の近くまでたどり着くと、ご苦労だった、もうここまでで十分だから送らなくてよいと声をかけ、そのまま神社へ駆け込んで朝までそこで夜を明かしたと伝えられている。山犬というものは、人が転んでその顔の上を一度飛び越えてから食いついてくるとされ、油断していてもおびえていても、いずれにせよ食いつかれてしまうのだという。また、油揚げを持って山道を歩くと、必ず山犬がついてくるとも言われている。
- 広まり方
- 1957年の民俗採訪『愛知県東加茂郡下山村』(國學院大學民俗学研究会)に記録されている。
- 地域
- 愛知県豊田市
- 年代
- 大正時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ