たかやましのやまいぬとむすめのりえん
高山市の山犬と娘の離縁
国内
未確認生物
- どんな話か
- 双子の娘の乳を求め山犬と約束した木こりが忘れて娘を嫁に出すと離縁される話や、六尺褌で身を守る話、蛭ヶ野で背を飛び越える山犬の話が伝わる。
- 細部
清見町には、双子の娘を育てる木こりが乳の足りなさに困り、山犬に頼んで力を借りる代わりに、いずれ娘を嫁に出す約束を交わしたという話が伝わる。ところが木こりはその約束を忘れてしまい、娘が成長すると普通に嫁に出してしまう。すると、夫にだけ見える山犬が娘のそばに常につきまとうようになり、これが原因で娘は離縁されてしまったのだという。荘川町では、1920年頃までは山を歩くと山犬すなわち狼がついて回ることがよくあったとされる。
山犬は谷があると遠回りして水をくぐり、先回りして人を待ち伏せするといい、身を守るためには六尺褌の端に環を作って垂らしておくとよいとされた。蛭ヶ野の山犬は特に敏捷で、人の背丈を飛び越えるほどだといい、木をくわえたまま家の前までついてきては、戸に土をかけていくとも語られている。
- 広まり方
- 1935年の『ひだびと』代情山彦「山小屋のむかし話」および1972年の『文化人類学研究会会報』に記録されている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ