せいよのそうれつにつきまとうやまいぬ
西予の葬列に付きまとう山犬
国内
未確認生物
- どんな話か
- 葬列や餅を配る子に付きまとう魔物で、家で飯を炊いてやると約束すれば離れるとされた。
- 細部
- 三瓶町では、山犬は狼とは別の魔物とみなされ、憑かれた者の前になり後ろになりして、いつまでも付いてくると語られた。鴫山の木挽が隣村で病死し、妻と娘が遺体を担いで帰る道中もこれに付きまとわれたが、二人は無事に帰らせてくれれば小豆飯を炊くと頼み、家まで来た山犬に約束どおり振る舞ったという。同じように、家に帰ったら豆御飯を炊くからお供をしてくれと声をかければ付いて来なくなるとも、持っていた土産を投げつけて逃れた者もいるとも伝わる。産の祝いの餅や十月の亥の子の餅を配って歩く子どもにも付いてくるとされた。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』所収、佐々木正興「伊予の妖怪変化」に三件、1983年刊『愛媛県史』第五章第三節の憑きもの・妖怪伝承の項に一件が載る。
- 地域
- 愛媛県西予市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ