こうふのやまいぬのおんがえし
甲府の山犬の恩返し
国内
未確認生物
- どんな話か
- 耳を食いちぎられた男の話がある一方、魚を分け与えていた老爺は山犬の群れに命を救われたという。
- 細部
- 甲府市には山犬にまつわる話が伝わっている。耳なし九兵衛と呼ばれた男は、かつて山犬に耳を食いちぎられてしまったのだという。一方で別の話では、魚を馬に積んで静岡まで中道往還を行き来していた老爺が登場する。この老爺は日頃から山犬へ魚を一匹ずつ分け与えていたが、ある日、その山犬が不意に藪のほうへしきりに引っ張ろうとしてきた。不審に思いながらも馬を引いてついて行くと、直後に街道を山犬の群れが猛然と駆け抜けていき、これは危険を教えてくれた恩返しだったのだとわかったという。この山犬が家までついてきたときは、鍋蓋をひっくり返してその上にご飯を盛って食べさせれば、それ以上はついてこなくなるとも伝えられている。
- 広まり方
- 1954年刊『民俗採訪』所収の國學院大學民俗学研究会の調査と、1984年刊『右左口の民俗―山梨県東八代郡中道町右左口地区―』の東洋大学民俗研究会の調査に、それぞれ記録がある。
- 地域
- 山梨県甲府市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ