かわねほんちょうのしおをもとめるやまいぬ
川根本町の塩を求める山犬
国内
未確認生物
- どんな話か
- 遠吠えを聞けば塩を出す風習と、旅人が千匹の山犬から鶏の意匠で難を逃れた言い伝えを伝える一帯の山犬信仰。
- 細部
- 川根本町では山中に山犬が住むとされ、遠吠えを耳にした夜は家の表に塩を置いておく習わしがあった。食べ終えた箸が山中で食いちぎられているときも、山犬が塩を欲しがっている兆しとして警戒したという。中川根町原山と春野村の境にある千頭堂は、地元で千匹堂とも呼ばれる。昔、夜道を行く旅人がこの地で千匹の山犬に取り囲まれ、山犬たちが折り重なって迫る「犬柱」に追い詰められたが、腰に差した煙草入れの金具に彫られた鶏が刻を告げるように鳴いた瞬間、山犬の群れは去っていったと語り継がれている。
- 広まり方
- 1991年刊『静岡県史 資料編25 民俗3』所収、野本寛一「心意の中の動物」の聞き書きにまとめられている。
- 地域
- 静岡県川根本町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ