かわかみのにぎりめしでしりぞくやまいぬ
川上の握り飯で退く山犬
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夜道で人の後をつけ、倒れた者に襲いかかるが、食べ物や詫びの言葉で退くとされた山の獣。
- 細部
- この土地では、暗くなった道で足を取られると襲われると戒められ、倒れることそのものが危険と考えられていた。梓山から炭を積んで下る途中、馬が急に足を止めたので前を見ると道の中央にこちらを見据える獣がいた、という語りもある。差し出す物が何も無かったため、次に来るとき必ず持参すると詫びたところ、通じたのか静かに去ったという。二本松の木の下にいて夜の道連れになり、握り飯を与えて礼を言えば帰るとも語られ、供え物によって折り合いをつける相手として扱われていた。
- 広まり方
- 1943年の『民間伝承』所収、淸水市之による南佐久の禁忌、1987年刊『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』の口頭伝承(細川修・松本清人)、1995年の『伝承文芸』の世間話に見える。
- 地域
- 長野県川上村
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ