うえまつのやまいぬはやたろうのばけものたいじ
上松の山犬早太郎の化け物退治
国内
未確認生物
- どんな話か
- 寺に育てられた山犬の早太郎が、娘を生贄に取る化け物を倒して自らも命を落とした話。
- 細部
- 伊那の寺の縁の下で山犬が五匹の子を産み、和尚は追い払わずに大切に育てた。母犬は山へ戻る際、礼として一匹を置いていき、和尚はこれを早太郎と名づけて飼った。一方、遠く離れた天神を祀る社では、年に一度の祭礼のたびに娘を一人差し出す決まりがあった。神主が隠れて様子をうかがうと、奇妙な三人の男が現れ、伊那の早太郎が来ていないことを確かめてから娘を森へ連れ去った。名を頼りに伊那を尋ね歩いた神主は、それが人ではなく寺の山犬だと知る。祭りの夜、箱に入れられた娘を見張っていた早太郎は化け物に噛みつき、その正体は角の生えた狸であった。三匹を倒したものの早太郎も傷つき命を落とし、のちに元の寺に祀られたと伝わる。
- 広まり方
- 1990年刊の『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』の世間話の章、おおかみ・山犬の話に駒ケ岳の山犬として四話が並ぶ。
- 地域
- 長野県上松町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ