やくびょうおくり
厄病送り
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 重病人には法印を頼んで悪神を退散させ、厄神は村境の十文字へ夜に2人で振り返らず送るとされた儀礼。
- 細部
重い病気にかかったときは、体についている悪神に話しかけて退散させてもらうため、よく法印が頼まれていた。とりわけ熱病のときはよほど力のある法印でなければ効き目がないとされていた。厄神を送るときは村境や道の十文字を送り先にするが、そこに供えた銭や手ぬぐいを勝手に取って使うと病気がその人に取りついてしまうという。銭には、それを路銀にして好きな方角へ去っていけという意味が込められていた。
法印を頼んで拝んでもらったのち、さん俵に赤い幣を立て、小豆飯のおにぎりをのせて供える。送るのは夜に2人で行い、決して後ろを振り返ってはならないとされ、ひいらぎの葉を手に「よこしまやたてしまや」「越えて十文字」「われ行く里はひいらぎの里」と3回唱えながら送り出したという。
- 広まり方
- 1964年刊『福島県史 第23巻 民俗1』所収、岩崎敏夫・和田文夫・山口弥一郎「相馬郡飯館村民俗誌」(九・民間信仰 2 災難よけ)に記録がある。
- 地域
- 福島県飯舘村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ