かごしまのえづけによるやこつき
鹿児島の餌付けによるヤコ憑き
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 恨みを抱いた者が魚や小豆飯で餌付けし、相手に取り憑かせるとされた憑き物ヤコについての言い伝え。
- 細部
- 喜入村では、他人に強い恨みを抱いた者がヤコという憑き物を相手に取り憑かせる方法があると語られていた。ヤコの好物である魚や小豆飯を一週間ほど与えて手なずけたのち、憑かせたい相手が通る場所にその餌を置いておくと、また一週間ほどでヤコがその人に取り憑くのだという。吉野村では餌付けをせず、夜中に「ヤコをつけてやる」と一心に念じるだけで憑くとも語られる。取り憑かれた印としては着物に毛が付着していたり袂に毛が入っていたり、肩にヤコの足跡のようなものが浮かぶなどが挙げられ、年齢や性別、性格を問わず誰にでも起こり得るが、一度取り憑かれた者に二度目が起こることはまれだとされる。祓う際には夜中にミコを呼んで呪言を唱えさせ、戸口をわずかに開けて病人の着物を着せた藁人形をその脇に置き、竹の弓矢でヒョーッと声をあげながら射ることでヤコを送り出したという。
- 広まり方
- 山陰民俗 1954年掲載、村田煕「隅薩のヤコツキについて」に一連の記録がある。
- 地域
- 鹿児島県鹿児島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ