ほうふのじゅかいでさるやこ
防府の授戒で去る野狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 三田尻の船問屋与平次に憑いた野狐が、寺で戒を受けたいと望み、和尚の授戒後に稲荷神となって家を守ると言い離れた。
- 細部
- 周防国三田尻の船問屋を営む与平次という男が野狐に取り憑かれ、様々な祈祷を試みても一向に離れる気配がなかった。ところがその野狐は自ら寺に参りたいと言い出し、畜生の身であっても構わないので戒を授けてほしいと寺の和尚に願い出た。和尚が求めに応じて戒を授けると、野狐は自分は稲荷大明神となってこの寺と与平次の屋敷を末永く守護すると言い残し、与平次の体からすっと離れていったという。祈祷ではなく授戒によって憑き物が去るという珍しい結末を持つ話である。
- 広まり方
- 1975年刊『日本随筆大成』第一期に収められた西村白鳥『煙霞綺談』に記録がある。
- 地域
- 山口県防府市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ