いなのさかのやかんころがし
伊那の坂の薬缶転がし
国内
未確認生物
- どんな話か
- 薬缶が坂を転げ落ちるような音で人を驚かせたと語られる、道に出る怪。
- 細部
- 金物が地面を跳ねながら転がっていくような響きを怪異と結び付けた呼び名で、俗信の調査では道に現れるものとして記録されている。同じ地域では、この音を貉の仕業と説明する世間話も伝わり、冬の夜ごとに坂で繰り返されたという。姿は誰も見ておらず、耳に届く音だけで名が定まった点は、近くのチャワンコロガシやアズキアライと共通する。器物の音を怪として捉える語り口が、この土地に厚く残っていたことが分かる。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の俗信、道に出る妖怪の項に見える。
- 地域
- 長野県伊那市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ