みうらのわかでとじるさらしくび
三浦の和歌で閉じる晒し首
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 睨み続けた晒し首が、僧の詠んだ一首の和歌によって静かに目を閉じたという話。
- 細部
- 永正の頃、上杉朝興に属した三浦道寸とその子荒次郎は北条早雲と戦って敗れ、討たれた首が晒された。ところが荒次郎の首は死してなお怒りをたたえ、歯を食いしばって見る者を睨みつけたため、通りかかった人々は震え上がり、なかには病みつく者まで出たという。困り果てたところへ小田原久野の総世寺の和尚が現れ、夢とも現ともつかぬ眠りとこの世のはかなさを詠んだ一首を手向けた。すると首は静かにまぶたを閉じ、ただの骨に戻ったと伝える。和歌が天地を動かし鬼神をも感じ入らせるという古い言い伝えを、具体的な出来事として語り直した話である。
- 広まり方
- 1974年刊『日本随筆大成第二期』所収、林自光『雑説嚢話』に記録がある。
- 地域
- 神奈川県三浦市
- 年代
- 戦国時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ