あいなんのりょうしをおううしおに
愛南の猟師を追う牛鬼
国内
未確認生物
- どんな話か
- 南予の祭りを練り歩く山車の名であり、同時に山中で猟師を追うと語られた怪物でもある。
- 細部
- 南予一帯の祭礼にはウショウニと呼ばれる牛鬼の山車が欠かせない。胴の中に十三人ほどの若者が入り込み、町なかを荒々しく駆けまわるのが習いであった。一方で山中の怪物としての話も伝わる。僧都の猟師が雨に遭い、岩陰で雨宿りをしていると上から雫が落ちてきた。それが牛鬼の涎だと気づいて逃げ出すと、針金のような毛をこすり合わせるジャンジャンという音が背後から迫ってくる。鉄砲を撃ちながら家へ駆け込み雨戸を閉ざすと、戸袋に毛を打ちつけられた。その戸袋は近年まで家に残っていたが、建て替えで失われたという。
- 広まり方
- 1975年の『伊予の民俗』所収、秋田忠俊「祭り盛り上げ牛鬼」と、1991年の『常民』所収、中央大学民俗研究会の城辺町調査報告書に見える。
- 地域
- 愛媛県愛南町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ