うさぎのがいをふせぐまじない
兎の害を防ぐ呪い
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 桜江町では兎に荒らされる畑に、狐を挑発する文言を記した紙を立て札にして置くと、腹を立てた狐が兎を退治してくれるとされた。
- 細部
- 桜江町の山あいにある畑は、しばしば兎に食い荒らされて困りものだった。その対策として、狐に向けて「お前が食べたいと言っているのに兎の方が先に言い出した」という趣旨の文句を紙に書き記し、それを包んで立て札に仕立てて畑のそばに立てておく方法が行われた。これを見た狐は自分を出し抜くような兎の物言いに腹を立て、その兎を捕えて食べてしまうのだという。狐と兎を言葉の上でけしかけ合わせることで、人が直接手を下さずに獣の害を獣同士で片づけさせようとする、間接的な呪いの形になっている。
- 広まり方
- 1940年の『民間伝承』に掲載された、森脇太一「タゴを擦る」という報告のなかに記録されている一例である。
- 地域
- 島根県江津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ