けせんぬまのふちのおおうなぎあらそい
気仙沼の淵の大鰻争い
国内
未確認生物
- どんな話か
- 熊ん堂淵に棲む大鰻の主が、他の淵の主と争ったり通じたりするさまざまな話が語られている。
- 細部
熊ん堂淵には主とされる大鰻が棲んでいるとされ、遠く泉沢堤に棲む女鰻のもとへ通っていたために淵が深くえぐられたとも、蜘蛛と喧嘩をして胴を切られた末に淵をせき止め底なしになったとも語られる。別の話では鰻と海老が喧嘩をした際、和尚に仲裁を頼んだものの、来客の相手にかまけて忘れられてしまい、両者とも死んでしまったという。鰻が和尚の夢枕に立ち、川のほとりで見方すると口にしてくれれば蟹との合戦に勝てると頼んだのに、和尚が忘れてしまい、目覚めて駆けつけたときには鰻が川いっぱいに浮かんで死んでいたと語る例もある。
ほかにも大鰻と大蟹が共に棲んでいたという話、洞穴が平泉まで通じており大鰻が暴れると冷害や洪水が起こるという話、泉沢の堤の主の鯉に通っていたという話、角の生えた鰻が棲んでいるという話まで、熊ん堂の水にまつわる鰻の伝えは数多い。
- 広まり方
- 1982年刊『小泉の民俗―宮城県本吉郡旧小泉村―』所収、東洋大学民俗研究会の口承文芸調査に、八件の話がまとめて記録されている。
- 地域
- 宮城県気仙沼市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ