ふじかわのうまれかわったあかうし
富士川の生まれ変わった赤牛
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 背に名を書いて葬った息子が隣家の赤牛として生まれ変わったが、不仲ゆえに酷使され、印をつける戒めとなった。
- 細部
- 富士川町に伝わるこの話では、あるお大尽の家で息子が亡くなり、葬るときにその背中へ名前を書き記した。ところがしばらくすると、隣の家に一頭の赤牛が生まれ、その体には亡くなった息子と同じ名前が浮かび上がっていたという。驚いたお大尽の家では、その牛こそ生まれ変わった息子に違いないと考え、譲ってほしいと隣家に頼み込んだ。しかし以前からその隣家とは折り合いが悪く、頼みは聞き入れられないどころか、牛はろくに餌も与えられないまま、死ぬまでひどく酷使されてしまったという。この一件から、死者の体に名前などの印をつけるものではないという戒めが語り継がれるようになった。
- 広まり方
- 1944年の『民間伝承』に土橋里水が寄せた「生まれ変わりの譚」に記録されている。
- 地域
- 山梨県富士川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ