うばのなみだあめ
姥の涙雨
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 女人禁制の飯豊山を父を慕って登った娘が石になり、以来長尾の者が登山すると必ず雨が降るという。
- 細部
- 女性が立ち入ることを禁じられていた飯豊山だが、修験者として登る父を慕う娘が、女だからといって参詣できないはずはないと考え、姥清水と呼ばれる清水で身を清めたうえで、こっそりその後を追っていったことがあった。ところが山頂近く、いまの姥権現のあたりで石に腰を下ろして休んでいるうちに、下半身がじわじわと石に変わり始め、やがて全身が石になってしまったという。この出来事以来、長尾の者が登山をするときには、決まって多少なりとも雨が降るといわれるようになり、これを姥の涙雨と呼んでいる。禁を破った娘の悲しみが、天候にまで及んだと語られる話である。
- 広まり方
- 1967年の『福島県史 24 民俗2』所収、和田文夫による水に関する伝説の記録に見える。
- 地域
- 福島県喜多方市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ