つづみのおと
鼓の音
国内
未確認生物
- どんな話か
- 月見の宴で清水の上空に鼓の音と大勢の声が響くという奏上を受け、魔王の眷属が現れるが満行がこれを射て退けたという。
- 細部
- 8月15日の夜、内裏で催された月見の宴の席で、帝が珍しいことを申し上げよと仰せになると、松浦将監直国が、清水の堂の上空で鼓の音が鳴り数百人もの声が同時に呼ばわるのが聞こえるという話を奏上した。帝は安部安成を召してこれについて尋ねさせたところ、安成が第六天の魔王がこの世を傾けようと眷族を引き連れて下ってきたのだと答えるやいなや、燈火がすべて消え、暗雲のうちに鼓の音が雷鳴のように轟き、数百人の声がどっと笑い声を上げた。この騒ぎを聞きつけた満行が駆けつけ、矢で外道の眉間を射抜き、その右手を切り落とすと、外道はたちまち姿を消したという。
- 広まり方
- 2000年刊『伝承文学研究』所収、大島由紀夫「満行権現の縁起伝承考」に記録がある。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ