つきもの
憑きもの
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 憑き物は好物を尋ねると食べ物を望み、和尚の衣を病人にかぶせて追い払い、病人には食を断たせたという。
- 細部
- 人に取り憑いた憑き物に好物を尋ねると、多くの場合は食べ物を欲しがるという。ただし東の方角に供えても再び戻ってきてしまうため、西・北・南のいずれかの山中まで、夜のうちにひそかに運んで供えるのが習わしであった。ある時、話者の甥が重い病にかかりイチコに尋ねたところ、寺の和尚の衣をかぶせるよう告げられ、借りてきてかぶせたところいつの間にか衣がどこかへ飛ばされていたという。憑き物がその衣を嫌って投げ飛ばしたのだとされる。また、以前は病人が出るとたいてい憑き物のせいだとされ、「全部憑き物が食べてしまうから」と言われて食事を与えられず、枕元でナンバや葱など匂いの強いものを絶えず焼いていたという。
- 広まり方
- 1963年の『西郊民俗』所収、桑田靖之と富山昭による「保呂羽山麓から(二)」に記録がある。
- 地域
- 秋田県由利本荘市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ