うえだのきつねつきおとし
上田の狐憑き落とし
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 狐をはじめ蛇や狸などが人に憑くとされ、祈とう師や寺社に頼んで落とす習わしがあった。
- 細部
上田では憑くものとして狐が最も多く挙げられ、ほかに蛇、むじな、猫、狸、生霊や死霊、木、サルタヒコの名も出る。憑かれた者は熱を出してうわごとを言い、放心したり、脈絡のない言葉を口走ったり、突然に常軌を逸したふるまいを見せたとされた。落とす手立ては多様で、ボンテンをかぶせて祈る、法印様や天狗様と呼ばれる祈とう師に教えを請う、僧に拝んでもらう、稲荷に願を掛ける、赤坂滝水寺の聖天へ着物を持参して祈らせ病人に掛けるといった宗教的な方法が語られる。
一方で、家の中で唐辛子や生の松葉を燻す、縄で縛る、水を浴びせる、殴りつける、鉄砲で脅すなど、憑いたものが嫌うものを用いて追い出す荒い手段も並んでおり、病者への処遇の実態がうかがえる。
- 広まり方
- 1986年刊の『長野県史 民俗編 東信地方 仕事と行事』の民間信仰、共同祈願の章の祈とう師の節に十六話が収められている。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ