あいなんのきとうからいしゃへうつるつきもの
愛南の祈祷から医者へ移る憑き物
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 狐や狸、蛇や人が憑いたとして祈祷を頼んだ習俗で、戦後は医者へ行く形へ移っていった。
- 細部
- かつては狐、狸、蛇、あるいは人が憑いたと言っては祈祷を行う者を招くのが常であった。それでも治まらなければ宿毛の拝み屋まで足を運んだ。今では祈祷ではなく医者にかかるようになり、憑き物の話を耳にするのは十年に一度あるかどうかだという。戦中頃までは、暗く陰気な感じのする家を憑き物筋だと決めつける言い方も残っていた。神がかりの状態を憑き物がしとると表現し、拝み屋に依頼すると二千円から三万円ほどかかったとされる。一方で、憑き物の家系というものは存在しないとも語られており、他地方に見られる筋の観念は否定されている。
- 広まり方
- 1991年の『常民』所収、中央大学民俗研究会による愛媛県南宇和郡城辺町の調査報告書に記録がある。
- 地域
- 愛媛県愛南町
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ