つけび
つけ火
国内
未確認生物
- どんな話か
- 沖合で山や家が見える怪異をつけ火と呼び、迷う死者の仕業として焚火を振って退けた。
- 細部
- 船で沖に出ていると、あるはずのない山影や家並みが海の上に浮かんで見えることがある。土地ではこれをつけ火と呼び、成仏できずにさまよう死者が引き起こすものと考えていた。対処法は決まっていて、船上の焚火を手に取って振ると、見えていた景色は消えるという。蜃気楼めいた光景を霊の迷いとして解釈し、火をもって火を打ち消すという形になっている点が、海で暮らす者の怪異観をよく表している。
- 広まり方
- 1967年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会「愛媛県越智郡関前村岡村」の報告による。
- 地域
- 愛媛県今治市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ