つかずのかね
撞かずの鐘
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 鋳造がうまく進まぬ鐘のため寄進を渋る家から赤ん坊を火に入れて完成させたところ、鳴らすたびに赤ん坊の姿が浮かび上がり村中の赤ん坊が泣き出したという。
- 細部
- 鐘を鋳造しようとしても、何度試みても吹き上げがうまくいかず完成しないということがあった。困った村人たちは、村でただ一軒寄進をしていなかった家を訪ねたところ、その家の老人が、うちで無くなっても構わないのは赤ん坊くらいのものだと言い放った。村人たちはその赤ん坊を家から連れ出し、鋳造の吹き上げの火の中に入れてしまったという。こうしてようやく完成した鐘を初めて撞くと、鐘の中に赤ん坊の姿が浮かび上がり、それと同時に村中の赤ん坊たちが一斉に泣き出したと伝えられている。以来この鐘は、撞かずの鐘として忌み恐れられるようになった。
- 広まり方
- 1928年の『旅と伝説』所収、平山蘆江「天の橋立にて」に記録がある。
- 地域
- 京都府宮津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ