ついたてだぬき
衝立狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夜道の真ん中に大きな衝立となって立ちふさがる化け狸。怯まず突き進めばそのまま通り抜けられるという。
- 細部
- 徳島県美馬市の脇町と新町の間にある高須の寂しい道には、夜になると大きな衝立のような狸が立ちはだかった。驚いて引き返す者が多かったが、怯まず腹に力を込めて進めば、そのまま通り抜けられた。住民は光明真言を四万八千回唱え、高さ約三メートルの緑泥片岩の碑を建てて封じた。碑は昭和四十年代ごろまで残ったものの盗まれ、現在はない。多田克己はぬりかべの類型に位置づけ、笠井新也『阿波の狸の話』(1927年)などに記録されている。
- 広まり方
- 郷土史家の記録と、後年の現地取材によって伝承の推移まで書き残された。
- 地域
- 徳島県美馬市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ