つちのうま
土の馬
国内
未確認生物
- どんな話か
- 羽曳野市古市町で田辺史伯孫が誉田陵近くで駿馬と愛馬を交換したが、翌朝それは土の馬に変わっていたという話。
- 細部
- 羽曳野市の古市町にある大字誉田には、神馬の塚と呼ばれる場所が残っている。この塚にまつわる話として、飛鳥戸部に住んでいた田辺史伯孫という人物の逸話が伝えられている。娘に子が生まれたという知らせを受けて婿の家を訪ねた伯孫は、黄昏どきに帰路につき、誉田陵のそばまで来たところで、見事な駿馬に乗った男が前方を駆けていくのを目にする。馬好きの伯孫は追い抜こうとするが、どうしても追いつくことができない。すると先を行く男は競争をやめて近寄ってきて、その馬が欲しいのなら取り替えてやってもよいと持ちかけた。喜んだ伯孫は自分の愛馬とその駿馬を交換したが、翌朝厩に行ってみると、その馬はただの土の馬に変わり果てていた。土の馬を引いて誉田陵のそばへ行くと、数多くの土の馬に混じって、自分の本当の愛馬がそこに立っていたという。伯孫は欲に駆られた自分の愚かさを深く悔い、以後はその馬を大切に世話し、馬が死んだ際には塚を立てて手厚く弔ったと伝えられている。
- 広まり方
- 1935年の『旅と伝説』所収、鷲見東一「誉田神社の塚と埴生馬」に記録がある。
- 地域
- 大阪府羽曳野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ