とうごろうきつね
藤五郎狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 八景橋あたりに棲む老狐の藤五郎は、獅子舞師匠を屋敷踊りに誘い込んだり通行人を化かしたりしたという。
- 細部
八景橋のあたりには藤五郎と呼ばれる老いた狐が棲みついており、しばしば通行人を化かしていたのだという。中津村新田に住む勘作という獅子舞の師匠が、大田袖沢小谷地に住む物持の須田某に招かれた帰り道、見知らぬ大きな屋敷にぜひにと誘われて招き入れられたことがあった。一行は夜通し踊り続けたが、夜が明けてみると実際には八景橋近くの谷地の中におり、持たされていたはずの土産もすっかり消えていたという。
これも藤五郎狐の仕業だとされている。ほかにも、太田部落の者が夕方に八景橋を渡ったとき、知り合いの男が麹の入った箱を道端に何枚も並べ、まるでそこに客がいるかのように振る舞いながら独り言を言っているところに出くわしたことがあった。声をかけても気づかず、大声で肩を叩いてようやく正気に戻り、狐に化かされていたことに気づいたという話も伝わっている。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の妖怪変化・幽霊の事例篇に、二話まとめて記録されている。
- 地域
- 宮城県石巻市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ