としとりざかなのお
年取魚の尾
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 正月の祝い膳に供える魚の尾を食べると縁遠くなるとされ、子どもや未婚者は避ける習わしがあった。
- 細部
- 年越しの膳に用いる魚は年取魚と呼ばれ、頭と尾をえびすと大黒に供える形が守られていた。この供えた尾のほうは口にすべきでないとされ、食べれば良縁から遠ざかると信じられていたため、まだ嫁入り婿入りをしていない者や子どもは手を出さなかった。魚の部位に縁組の吉凶を読み込む俗信で、年頭の食事を通じて家の将来を占い、律する働きを持っていたことがわかる。供物として神に差し出したものを人が横取りしないという発想も重なっている。
- 広まり方
- 1943年の『民間伝承』所収、今井武志「暮から正月へ」に記録がある。
- 地域
- 長野県長野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ