とり
鳥
国内
未確認生物
- どんな話か
- 熱田神宮寺で門の工事や井戸浚いの際、土中からカラスほどの黒い鳥が飛び出す出来事があり、いずれもその後まもなく僧が亡くなったという。
- 細部
- 尾州の熱田神宮寺で門を建てようとして、地面を四尺ほど掘り進めていたときのことである。土の中で何かがうごめく気配を感じ、不思議に思って土をはね起こしてみると、その中からカラスほどの大きさの鳥が飛び出し、あっという間にどこへともなく飛び去っていった。それから五日目になって、この寺の住職が亡くなったという出来事があった。また別の年、庚寅にあたる年には、熱田神宮寺の阿伽井をさらい、井戸の水をすっかり汲み尽くしたあとで土を掘っていると、砂がうごめいたかと思うと、土の中からカラスほどの大きさの黒い鳥が羽ばたきながら飛び出し、そのまま空へと飛んでいった。この様子は大勢の人々が目にしていたが、その後まもなく医王院の院主が亡くなったといい、鳥の出現と何か関わりがあるのではないかと考えられたという。
- 広まり方
- 1975年刊の『日本随筆大成』第1期に収められた西村白鳥「煙霞綺談」、および1977年刊の『日本随筆大成』第三期に収められた天野信景「塩尻」に、それぞれの話が記録されている。
- 地域
- 愛知県名古屋市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ