いちのせきのひつぎをはこぶとらねこ
一関の棺を運ぶ虎猫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 尼寺の飼い猫は葬式のたびに棺を天狗岩山へ運んで食べてしまうが、唱え言葉で防げたという。
- 細部
- 京津畑集落の尼寺で可愛がられ、アズキ飯で養われていた虎猫は、葬式があるたびに棺を担いで天狗岩山へ持っていき、中身を食べてしまうという困った癖があった。しかし尼さんが「虎や虎や、南無虎や、アズキ飯の御徳や」と唱えると、空が晴れて棺を取られることなく無事に葬式を済ませられたという。可愛がって育てた猫が思わぬ災いを引き起こす一方、唱え言葉一つで鎮められるという展開に、飼い主と獣との情のもつれが表れている。
- 広まり方
- 1973年刊『旧中川村の民俗』所収、東洋大学民俗研究会の口承文芸調査による。
- 地域
- 岩手県一関市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ