とらまつのひ
トラマツの火
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 東秩父村白石に伝わる話で、盗み食いをして殺された子どもトラマツの遺体を峠の木につるしたところ、親が土地への祟りを言い残して去り、以来不吉な出来事のたびに峠に青い火が現れるようになったため地蔵を建てて祀ったという。
- 細部
- 東秩父村白石に伝わる話である。昔、この地に物乞いの親子が住み着いていた。ある時、子どものトラマツが盗み食いをしたことから、村人の手にかかって命を落としてしまう。村人はその亡骸を峠の木の枝につるしておいたところ、親である物乞いは「この土地に祟れ」と言い残し、そのままどこかへ姿を消してしまったという。それ以降、白石の里では何か不吉な出来事が起こるたびに、峠に青い火が見えるようになり、この火はトラマツの火と呼ばれるようになった。のちに村の人々はトラマツを弔うため峠に地蔵を建てて祀り、これをトラマツ地蔵と呼んでいる。
- 広まり方
- 1984年刊行の『白石の民俗』に、東京学芸大学民俗学研究会が口承文芸の伝説として収めた記録がある。
- 地域
- 埼玉県東秩父村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ