とのさまのぎょうれつ
殿様の行列
国内
未確認生物
- どんな話か
- 芭蕉ノ辻で夜道に迷った按摩が殿様の行列の物音に土下座を繰り返すうち夜が明けたという、狐に化かされた話。
- 細部
- 藩政時代の芭蕉ノ辻は、城下の中心にありながら夕方になると人通りが絶える寂しい場所だった。ある夕暮れ、ひとりの按摩がそのあたりを通りかかると、行列の先払いの声と馬の蹄の音が聞こえてきた。慌てて土下座をすると、しばらくの間行列の物音が続いていく。ようやく通り過ぎたと思って立ち上がると、またもや先触れの声が聞こえてきたので、再び地面に伏せて土下座をした。こうしたことを何度も繰り返しているうちに、やがて鶏が鳴き始め、殿様の行列の気配もふっつりと絶えてしまったという。これは、このあたりでも評判だった狐に化かされた出来事だったのだと語り伝えられている。
- 広まり方
- 出典は『宮城縣史 民俗3』(1956年)の妖怪変化・幽霊「事例篇」。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ