とんごし
トンゴシ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 大正年間、高鍋の「お崎のはな」と呼ばれる崖道に、悪口を言うと追いかけてくる白髪の老婆トンゴシが出たという話。
- 細部
- 大正年間、高鍋の「お崎のはな」と呼ばれる崖下の曲がりくねった細道にトンゴシが出るとうわさされた。あたりには古墳の横穴がいくつも口を開け、崖上は雑木林、反対側は竹藪の向こうに井手が流れる、昼間でも薄気味悪い場所だったという。そこにあった壊れかけの水車小屋には、ときおり白髪の老婆が現れ米や小豆をとぐ音がしており、口さがない者が声をかけると追いかけてきたと伝えられる。ある晩、通りかかった村の若者二人が「まだトンゴシ婆さんはおるのか」とからかい半分に声を上げたところ、「今もおりますゴシゴシ」という返事とともに、口が耳まで裂けた白髪の山姥が追ってきたという。
- 広まり方
- 『宮崎県史 別編 民俗』(1999年)、矢口裕康「音声表現」の項に記録がある。
- 地域
- 宮崎県高鍋町
- 年代
- 大正時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ