ともかづき
トモカヅキ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 曇りの日の海に現れ、海女とそっくりの姿で近づいてくる妖怪。誘いに応じると命を落とすとされた。
- 細部
- 「トモカヅキ」は「同一の潜水者」を意味する古語・方言に由来する。三重県鳥羽市・志摩市の海女の間では、曇りの日に海へ潜ると、海女と瓜二つの姿をしたものが近づき、鉢巻の端だけが異様に長く伸びているため見分けられるとされた。暗い場所へ誘ったり、獲物のアワビを差し出したりし、応じると海へ引き込まれて命を落とす。やむを得ず受け取る場合は後ろ手にすることで難を避けるとも伝わる。魔除けの「セーマンドーマン」を磯着や手ぬぐいに縫い付ける習俗があり、長時間の潜水による譫妄症状とみる説もある。遭遇した海女が恐怖で働けなくなり、周囲の海女も数日潜らなかった記録が、1955年から2007年の民俗学関係文献に残る。
- 広まり方
- 伊勢志摩の海女たちの間で危険を戒める話として口伝えされ、近年は郷土資料館の展示やアニメ化を通じて地域の妖怪として再紹介されている。
- 地域
- 三重県(鳥羽市・志摩市の沿岸部)
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ