まるとのまのたきのでんせつ
マルトノマの滝の伝説
The Legend of Multnomah Falls
国外
場所・異界
- どんな話か
- 疫病から部族を救うため酋長の娘が自ら命を捧げたことで滝が生まれたという「先住民の伝説」として語られてきたが、中心人物の「酋長」の名は19世紀の白人作家が小説の中で創作した架空の人物だと分かっている。
- 細部
伝説では、コロンビア川峡谷の部族に疫病が流行った際、長老が「高貴な生まれの娘の犠牲だけが疫病を止められる」と告げ、酋長の娘が自ら崖から身を投げたところ、その献身に心を打たれた大精霊が滝を生み出し彼女を偲ぶよすがにしたと語られる。しかし、この物語の中心人物「マルトノマ酋長」は実在のチヌーク系マルトノマ族の記録には見当たらず、1890年にオレゴン出身の作家フレデリック・ホーマー・バルチが小説『Bridge of the Gods』の中で創造した人物であることが英語版Wikipediaなどで確認されている。
近年の研究で実在の有力者がモデルになった可能性を指摘する説もあるが、酋長本人が実在した確証はなく、地元史家の間では「乙女の犠牲伝説」自体も19世紀末の白人開拓者による創作(フェイクロア)である可能性が高いと指摘されている。
- 広まり方
- 「先住民に伝わる悲恋伝説」として観光案内や絵葉書、児童書などを通じて広まり今も滝の代名詞になっているが、その実態は19世紀末に作られた創作物語である可能性が高いというのが地元史家の見方である。
- 地域
- アメリカ合衆国オレゴン州コロンビア川峡谷
- 年代
- 19世紀末
- 検証状況
- 創作起源が判明
特定の投稿・作品が起源だと判明している。 - タグ