てんよりくるというもの
天より来ると云う者
国内
未確認生物
- どんな話か
- 駿府城の庭に現れた四肢に指のない乱髪の者は、天から来たと名乗り、家康の命で城外に放たれたという。
- 細部
- 駿府城の庭先に、どこからともなく一人の異形の者が現れたことがあったという。手足には指がなく、身にまとった衣はぼろぼろに破れ、髪は乱れ放題で、青蛙を捕らえては食べていたと伝えられる。城の者たちが素性を尋ねると、この者は「天から来た」とだけ答えたという。得体の知れない存在に恐れをなした家来たちはこれを斬り殺そうとしたが、当時この地にあった徳川家康がその命を出さず、城の外へ放してやるようにと命じたため、この者は殺されずに済んだと伝えられている。異界からの訪問者を排除せず外へ逃がすという家康の対応が、この話の印象的な結末になっている。
- 広まり方
- 『昔話伝説研究』2000年掲載、伊藤龍平「柳田山人論の原風景―『山人外伝資料』再見―」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ