てぬぐい
手拭
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 立山に登った信心深い源次の手癖の悪い友人が路傍の割木を盗もうとして手ぬぐいを落とし、山頂の源次のもとへその手ぬぐいが空から落ちてきたという。
- 細部
- 清見町に伝わる話によれば、信心深い源次という人物が、手癖の悪い友人を連れて立山に登ったことがあった。少し遅れてついてきていた友人は、道端に置かれていた割木を見つけると、こっそり盗み取ろうとした。その拍子に、頬かむりをしていた手ぬぐいが落ちてしまい、そのまま見つからなくなってしまう。友人はそれきり山を下り、家に帰ってしまった。一方、山頂まで登りきった源次のもとに、どこからともなく空から一枚の手ぬぐいが落ちてきた。よく見るとそれは、あの友人が失くしたはずの手ぬぐいだったのだという。不心得を起こした友人の落ち度が、遠く離れた山頂の源次のもとにまで示された話である。
- 広まり方
- 1933年の『郷土研究』掲載、林魁一「飛騨の昔話」に記録されている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ