てんぐたおし
天狗傾倒
国内
未確認生物
- どんな話か
- 諸国からの参詣者に罪を犯した者がいると、その宿の棟が音を立てて倒れる現象を天狗傾倒と呼ぶ。
- 細部
- 各地からたくさんの人が集まってくる宮島では、そのなかにもし罪を犯した者がまぎれていると、その人物が泊まっている家に不思議な現象が起こるとされる。夜中に家全体がひとりでにガタガタと音を立てて揺れ動き、しまいには棟が崩れ落ちてしまうというのである。ところが不思議なことに、すぐ隣に建つ家の住人はまったく気づかず、物音一つ知らないままだという。この現象は天狗のしわざとされ、天狗傾倒(たおし)と呼び習わされている。罪を隠して聖地に足を踏み入れる者を見逃さない、島の霊威を示す話として語られてきた。
- 広まり方
- 1981年の『伝承文学研究』に掲載された小川美由紀「宮島の伝説考―七不思議を中心に―」に記録がある。
- 地域
- 広島県廿日市市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ