ふじよしだのそらからふるかね
富士吉田の空から降る金
国内
未確認生物
- どんな話か
- 急にいなくなり立派になって帰ってきた天狗さんという人物には、不思議な力を示す逸話が複数伝わる。
- 細部
富士吉田市向原では、天狗さんと呼ばれた人物の話が語り継がれている。あるとき忽然と姿を消し、しばらくして立派な成人となって帰ってきたことから、その名で呼ばれるようになったという。荷を運ぶ途中、須走の食堂で持ち合わせがなく代金を貸してほしいと頼んだが婆さんに叱られ、外に出て天に向かって金を貸してくれと唱えると、空からお金が降ってきて婆さんが驚いて受け取れなかったという話がある。
また、山の畑から夕方に帰って「京都が焼けているから行ってくる」と言い残して姿を消し、翌日には天皇を助けて感状を得たと語って戻り、菊の御紋章の入った漆塗りの箱が天狗社に伝わって今も中を見せないという話や、来客のために富士山からコケモモを取りに行き、同行者に自分の足跡を踏み外すなと言い置いたが、踏み外した者だけが遅れて帰ってきたという話も伝わっている。
- 広まり方
- 1983年刊『向原の民俗(上)』の「口承文芸 世間話」に、都留文科大学民俗学研究会が3件をまとめて採録した。
- 地域
- 山梨県富士吉田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ