まつもとのてんぐかくしからもどったおさなご
松本の天狗隠しから戻った幼子
国内
未確認生物
- どんな話か
- 消えた幼児を村総出で捜したが見つからず、朝に自力で戻って馬頭観音の前で寝ていたと語った。
- 細部
- 近所で五、六歳の子供の姿が見えなくなり、てんぐ様にさらわれたといって村じゅうで捜索が行われた。缶を叩き鐘を鳴らして呼び回ったが、その晩は見つからない。ところが朝になると、子供は一人でひょっこり帰ってきた。どこにいたのかと尋ねると、林の中の馬頭観音のところで寝ていたと答えたという。捜索の作法と結末が具体的に語られており、天狗のしわざとみなす判断が、行方不明という出来事に村ぐるみで対処するための枠組みとして働いていたことが分かる。
- 広まり方
- 1990年刊『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承、世間話のてんぐにさらわれた話の項に載る。
- 地域
- 長野県松本市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ