いいだのてんぐのかみかくし
飯田の天狗の神隠し
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人を連れ去っては帰す存在として語られ、神隠しの説明役を担っていた。
- 細部
- 夏の夕暮れ、仕事を終えかけていた男は、面白いものを見せてやると誘われて連れ去られた。目を開けよと言われて見れば、賑やかな盆踊りの輪が広がっている。やがて送り返されたが、去り際に桑の棒を火にくべろと告げられ、家の囲炉裏でそのとおりにしてようやく正気に返った。その相手は鼻筋の高い赤ら顔の男だったという。子どもの頃に鬼面山へ連れて行かれ、しばらく話をしてから帰されたという女性の話も伝わる。姿を消した子が三日から五日で戻り、大阪へ行ってきたと語ることもあれば、家の庭で見つかることも、ついに帰らぬこともあった。神が休むというヒナタノキを伐った者が罰として連れ回され、放心して戻ったという話もある。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第十二編口頭伝承、第三章世間話のてんぐの項に四件が収められている。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ