てんぐさま
天狗さま
国内
未確認生物
- どんな話か
- 白石で草ぶき屋根だった頃、雨漏りする家の庭に一晩で草が積まれ、近所の刈り草が消えたことから天狗さまの仕業とされ、優れた人を天狗さまと呼ぶ由来になったという。
- 細部
- 昔、白石でも家々が草ぶきの屋根だった頃の話。ある家では雨漏りがするのに忙しく、屋根をふき直すための草を刈る暇がなかった。ちょうどそのころ、近所の人たちはそれぞれ草を刈って庭先に干していた。すると、ある晩のこと、雨漏りに悩む家の者が庭でガヤガヤと音がするのを耳にしたが、そのままにしておいたところ、翌朝には庭に刈り草が山のように積まれていたという。近所の人たちは自分たちの干し草を取り返しに来たものの、一晩でこれだけの量を運べるはずがなく、天狗さまの仕業だろうと考えられて、結局取り返さずに帰っていった。この話から、人並み外れて優れた人物を指して「あの人は天狗さまだ」と言うようになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1984年刊行の『白石の民俗』(東京学芸大学民俗学研究会)の「口承文芸 世間話」の章に収められている。
- 地域
- 埼玉県東秩父村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ