やつしろのひこいちとてんぐのじゃくてん
八代の彦一と天狗の弱点
国内
未確認生物
- どんな話か
- 龍峯山の天狗から隠れ蓑と笠を借りたまま返さなかった彦一が、天狗の弱点を逆手にとって縁を切った話。
- 細部
- 彦一が、龍峯山に棲む天狗から姿を隠せる蓑と笠を借り受けた。ところが彦一はそれを身につけて町へ出かけては飲み食いを重ねるばかりで、いつまでも天狗に返そうとしなかった。しびれを切らした天狗は腹を立て、彦一が苦手だと漏らしていた金子と餅を彦一の住まいへ投げつけてきた。すると彦一は嫌がるどころかそれを喜んで受け取り、さらに天狗が苦手にしているというフルイをわざとかぶって外に出た。これを見た天狗はすっかり恐れをなしたのか、その後は二度と姿を見せなくなったという。天狗から借りたものを返さないばかりか、相手の弱点を逆手にとって追い払ってしまう、彦一の抜け目なさが際立つ一編である。
- 広まり方
- 1932年の『旅と伝説』所収、小寺融吉「天狗の話」に記録がある。
- 地域
- 熊本県八代市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ