やまぐちのげたにばけたてんぐ
山口の下駄に化けた天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 泰雲寺の山に住む天狗の道一坊は、下駄に姿を変えていた際に小僧の火箸で突かれ片目を失ったと伝わる。
- 細部
- 下小鯖にある泰雲寺の裏山には、道一坊という名の天狗が棲みついていると語り伝えられている。ある時この天狗は姿を変え、何食わぬ顔で下駄に化けて寺の中に紛れ込んでいた。ところが、それに気づかず火箸を火にくべて熱していた小僧が、うっかりその焼けた火箸を下駄に突き立ててしまう。正体を見破られたわけではなかったものの、道一坊はこの一撃によって片方の目を痛め、それ以来隻眼になってしまったのだという。身近な道具に姿を変えて人里に潜んでいた天狗が、思わぬ形で正体を明かすことになった逸話である。
- 広まり方
- 1933年の『ドルメン』所収、小川五郎「防長伝説民譚集一」に記録がある。
- 地域
- 山口県山口市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ