わかさちょうのひぶせのかけじくをさずけるてんぐ
若狭町の火伏せの掛け軸を授ける天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 巧みな人に力を借りにきたり、火伏せの宝物を授けたりと、若狭町には人と関わる天狗の言い伝えが複数残る。
- 細部
若狭町には天狗にまつわる話がいくつも伝わっている。手の筋書きに優れた久左衛門という男の元へ天狗がその技を借りにきて、礼に豆を一粒置いていったところ、後年の大火事でも久左衛門の家だけは焼け残ったという。また、夜道を帰っていた彦作という男が、一服したいという天狗にカドイシで火を貸してやり、そのカドイシを譲ったところ天狗に気に入られ、思いのままに神通力を使えるようになったとも語られる。
さらに、300年ほど前には字の巧みな医師が山で出会った白髪の老人(正体は天狗)に手蹟を二、三日貸し、その間放心状態になった代わりに火伏せの力を持つ掛け軸を授かった。この掛け軸は家が貧しくなった後に他家へ渡り、その家が火事に遭った際は軸だけが抜け出して焼け残ったが、家を離れたことで火伏せの力自体は失われたと伝えられている。
- 広まり方
- 1936年の『近畿民俗』所収、玉岡松一郎による若狭常神小集の調査記録と、1959年の國學院大學民俗学研究会『民俗採訪』(福井県三方郡三方町旧西田村調査)に記録がある。
- 地域
- 福井県若狭町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ