てんぐ
天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 魚津市の天狗は、子供の神隠しの犯人とされる一方、神明社の祭礼で道を清める人物と誤認されることもあった。
- 細部
- 魚津の里では、子供がふっと姿を消すと天狗の仕業だと考えられていた。明治十四、五年ごろにも一人か二人が連れ去られたと語られ、姿が見えなくなるたびに人々は天狗の棲み処とされる火の宮や愛宕の大杉のもとに集まり、名を呼びながら太鼓と一升枡の底を打ち鳴らして山を捜し歩いたという。枡を叩く音が天狗の耳に堪えがたく響くと、隠していた子供を木の上からそっと下ろして帰したと伝えられる。また神明社の祭礼で神輿が渡る前には、猿田彦命の装いをした者が先導して道筋を祓い清めながら練り歩く役目があり、これを見た町の人々は長らく天狗の一種が現れたのだと思い込んでいたという。
- 広まり方
- 1922年の『土の鈴』所収、黒田夢襌「天狗の話三つ」に記録がある。
- 地域
- 富山県魚津市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ