てんぐ
天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 峠で薬の調合を教わった話、度胸を認められ目のない魚をもらった話、花祭りに現れた話など天狗の三話。
- 細部
- 娘の産後の肥立ちをよくする薬を買いに出かけた帰り道、峠で顔の赤い、鼻の高い者たちに出くわしたことがあったという。彼らは道中を家まで送り届けてくれたうえ、薬の調合の仕方まで教えてくれた。家に着いてから振り返ると、姿の見えない何者かに向かってしきりにお辞儀をしていたと語られている。また別の話では、夜に峠で一服していた男の前に、鼻が高く髪も髭も真っ白な老人が、羽でできた団扇をあおぎながら近づいてきたことがあった。男は内心これを天狗だと察して恐怖を覚えたが、顔には出さず冷静に振る舞った。すると、その度胸を認められたのか、目のない魚を授けられたという。天狗は神楽の音曲を好むともいわれ、花祭りの折に高嶺という場所に姿を現したことがあり、そのときは提灯に灯をともして丁重にお迎えしたと伝えられている。
- 広まり方
- 1928年の『旅と伝説』所収、早川孝太郎「七人狩人の塚」、1932年の『設楽』誌掲載、加賀野生「俺の度胸に」、1995年刊『静岡県史』別編Ⅰ民俗文化史所収、八木洋行の論考に記録がある。
- 地域
- 愛知県東栄町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ