てんぐ
天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山の神と重ねられ、木に宿り、笛を吹き、蓑に隠れて人の話を盗み聞くとされた存在である。
- 細部
- この地域の天狗は、特定の木と強く結びついて語られる。天狗の松と呼ばれた木を伐った者は一週間ほど寝込み、ようやく起き上がったと思えば魂が抜けたようになって元の状態には戻らず、天狗の祟りだと噂された。今津町では山の神そのものを天狗ととらえ、山の神の木にはいつも天狗がいるとされ、その神は山の入口に座して道祖神のような役割を担うと考えられていた。マキノ町では、月の明るい晩に天狗が笛を吹くといい、天狗がとまる木は先が丸く禿げるのだという。さらに、隠れ蓑をまとって人の背後に立ち、話を聞いているとも語られた。姿は見えないが、木と音と気配によってその存在が知られる相手だった。
- 広まり方
- 1956年の『近畿民俗』所収、足立東衞の今津町南生見の採訪記、1957年の『伊勢民俗』所収、足立東衛による近江の山の神の分析、および1974年の『民俗採訪』の滋賀県高島郡マキノ町の記録に見える。
- 地域
- 滋賀県高島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ