てんぐ
天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 木登りの上手な子の正体は天狗で、正体がばれると雹除けを約束し、雷電神社の天狗は雷雹の害を防いだ。
- 細部
- 昔、猿のように木登りが得意な子がいた。ある朝、笠間の祭りに行って朝飯までには戻ると母親に告げて出かけ、約束どおりに戻って眠りについた。心配になった母親がその部屋をのぞいてみると、そこで眠っていたのは我が子ではなく天狗であった。正体を見られた天狗は家を去っていったが、長らく世話になった礼として、この土地に雹を降らせないことを約束したという。また、雷電神社のある天狗山には一人の天狗が棲んでおり、自分の寝姿を決して見るなと人々に言い聞かせていた。ある村人が禁を破って覗いてみると、天狗は座敷いっぱいに羽根を広げて眠っていた。寝姿を見られた天狗は「自分が健在なうちはこのあたりに雷や雹を降らせない」と言い残してどこかへ去り、以来この地区は雷や雹の害を受けなくなったという。この天狗の正体は雷神様であったと伝えられている。
- 広まり方
- 1963年の『下野民俗』所収、古島哲夫「村の話は生きている」のほか、1976年の『民俗学評論』所収、山中清次「栃木県南地方における雷神信仰」に記録がある。
- 地域
- 栃木県下野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ